
「あなたのご趣味は?」
お見合いの席の質問ではないですが、私は、ふと、そんな質問の答えを考える時があります。
過去には、「模型作り」や「サバイバルゲーム」、「ゲーム」、「バイクいじり」、「釣り」、「ドライブ」、「パソコン」、「スノボード」「居酒屋やバーでの飲食」など色々ハマって、我ながら「多趣味だなぁ」なんて思っていた事もありましたが、今では注ぎ込むお金と時間に余裕が無く、趣味らしい趣味はホントに思い付きません(汗
そんな無趣味な私ですが…『生き甲斐』はあります!(笑
最近、『生き甲斐』に感じている事。それは「子育て」です。
私には現在、中学3年生の長男、小学校1年生の長女、2歳11ヶ月の次男の3人の子供がいます。
子育てと言っても、「イクメン」で有名な「つるの 剛士さん」の足元にも及ばず、基本的には妻に任せる事が多いのですが…、長男が中学校に入学する際に、ひょんな事から、その中学校のPTA会長をする事になり、子育てや教育に接する機会が多くなりました。
苦労もありますが、PTAを通じ自身のスキルアップを感じ、また我が子の成長を間近で見られる新鮮さに嬉しさや面白味を感じ、『生き甲斐』に繋がっています。
今回は、そんな「当たり前の子育て」を『生き甲斐』へと、私の考えが変わるきっかけを与えてくれたPTAについてお話したいと思います。
PTAと私
ところで皆さんは、「PTA」って何だかご存じですか?
PTAとは「Parent-Teacher Association」の略で、直訳すると「親と教師の協会」となります。つまり、「学校の先生」と、そこに通う「児童・生徒の保護者」が、協力して「子ども達の学校生活をより良くする」任意の団体といったところになります。
当初、「入学式・卒業式・体育祭で会長挨拶“だけ”してくれれば良いのでお願いします。」と言われて引き受けたPTA会長でしたが、2年目には「区P会長が輪番で本校の担当になります!」と言われるままに「区P会長」になってしまいました。
私の住む地域では、学校単位のPTAを「単位PTA」略して「単P」。
その上位団体として、「単P」の代表者が区ごとに集まる「区PTA連絡協議会」略して「区P」。
更にその上位団体として、「市PTA連絡協議会」略して「市P」や、「日本PTA全国協議会」略して「日P」が有ります
私は区P会長となりました。PTA活動は基本的に任意参加の無償な活動ですが、区P会長ともなると区P代表として、イベント等への参加をしなくてはならない場面もあり、会社にも迷惑をお掛けしましたが、お陰で色々な経験をする事が出来、人として成長する事が出来たと感じています。ありがとうございました。
PTA活動を通した経験の中で、仕事に生かせる考え方や姿勢(心構え)を学ぶ事が出来たので、幾つか紹介したいと思います。

姿勢(心構え)の大切さ
まず一つ目は、講演会やセミナー、研修会を受講する際の心構えについてです。
私はPTAの関係団体が主催する講演会の受講や、区内のPTA会員に向けた講演会の主催もした事があります。
一口に講演会と言っても、「家庭教育」、「学校教育」、「地域連携」、「人権教育」、「健康安全」など多岐に渡る「テーマ」を扱っていて、専門的で馴染みが無く、解り難い内容の時もあります。
また、PTA活動に参加している保護者の方の中には、「くじ引きで当たってしまい仕方なく…」と、半分嫌々に参加している方もいますが、そんな方が解り難い内容の講演を受講した時の感想では、「PTAの目線でなく、非現実的」、「何を言っているか分からない」、「何も得られなかった」等の不満の声が上がったりします。
皆さんは、社内研修を受講した時に、同様な経験をした事はありませんか?
同様な経験をした人が、誰一人いなかったら素晴らしいと思います。
しかし、同様な経験をした方がいれば、その方は少しだけ考え方を変えてみて下さい。
講演や研修は受講しただけでスキルアップするものではありませんし、スキルは他人にアップしてもらうものではなく、自分でアップさせるものです。
講師の話を注意深く聞いて、ヒントを見つけ出し、自分の現場で生かす事がスキルアップにつながると思います。
その為に、研修会を受講する際は「一つでもヒントを持ち帰る事」を、私は心掛けています。
皆さんも参考にしてみてはいかがでしょうか?視野が広がると思いますよ。
「教育」と「共育」
二つ目は私が受講した講演会で聴いた言葉についてです。
皆さんは「共育(キョウイク)」と言う言葉を聞いた事がありますか?
普通、“キョウイク”と言えば「教育」の文字を思い浮かべると思いますが、ある講演会では、子育てでは「教育」ではなく「共育」という考え方が必要だという話がありました。
教育と共育の違いとは、読んで字の如く。「教育」は、”教え育てる”。「共育」は”共に育む”という意味があります。
子育てという環境の中では、子供に一方的に知識を与える事(教育)ではなく、子どもを成長させつつ、自身も親として成長していく「共育」であり、また周囲(地域)で子どもを共に育てる「共育」が大切であるという考え方でした。
私は、この考え方については仕事の上でも同様な事が言えると思います。
皆さんは自然と実践していると思いますが、新人や若手への教育の際に、一方的に上から目線で教えて「えっ?まだ分からないの?何回目だよ~?」なんて言う事は無いですよね?
何故伝わらないのか、自分の言動を振り返り、その原因を考えながら教え方や言動を変えていく事で自身のスキルアップにも繋がっているのだと思います。
私は「子育て」において、「親が子を育てるのは当たり前」だから、「子育ての悩みは親自身が解決するのも当たり前」と考えていて、「子育て」の悩みを抱え込んでいた時期がありますが、PTAで出逢った様々な人の考えや情報に触れる事で、気持ちが楽になったり、考えが変わったりして、「子育て」を楽しむ様になり、私の中で「当たり前の子育て」は、PTAのお陰で、楽しい『生き甲斐』へと変わっていきました。
因みに、PTAという組織は、子どもが学校(主に小中学校)に通っている時しか出来ません。子どもの成長と共に会員である保護者が入れ替わっていくので、役員の任期も1~2年程度となります。また、会員各々のPTAに対する考え方が異なっている事も多く、意見がバラバラになりがちですが、「子どものために」という目的の為には、皆さんが一生懸命に取り組み、一致団結して前へ進む事が出来る、底力のある組織だと思います。
昨年、今年と、長女の小学校のPTA会長への声を掛けて頂きましたが、一人でも多くの人にPTA会長を体験して欲しくて、今は丁重に辞退しています。
また、機会があったらやるかもしれませんが…
最後になりますが、お子様のいる(特に男性)方は、是非一度はPTA会長を経験する事をおススメします(笑
大勢の人の前での挨拶や、色々な立場の人との意見交換などをする事で間違いなく、人として自分自身の成長に繋がると思います。
以上、最後までお読み頂きありがとうございました。
