

私は小学校1年生の頃から28歳頃まで剣道一筋で生きてきました。
小さい頃は特に、学校が終わるとみんながゲームセンターや公園で遊んだり、街に出かけたりしているなかで、毎日部活や道場に通い、日々強くなるために練習を行っていました。試合に勝つと喜び、負けると悔しくて泣いたりして、又練習に励み、先生に叱られながら成長してきました。
私の剣道の恩師に教えてもらった「剣徳正世」という言葉は、「剣(刀)を正しく扱う物は世の中で徳を積む」と言う意味です。剣道で使用する鉢巻きや竹刀袋に「剣徳正世」の刺繍を施し、日々その言葉を信じて行動してきました。物事全てにおいてそうですが、どんな道具でも正しく使わないと失敗したり、時には間違った方向へ進んでしまう事もあります。仕事でも使用設備、冶具、工具など適正な使い方をし、正しい順序で作業を行えば危険を回避でき、顧客に満足できる製品を常に提供できると思っています。
「剣徳正世」と「QCD」
この「剣徳正世」という言葉を仕事に置き換えると、QCD「Quality」「Cost」「Delivery」に繋がり、顧客満足度向上に努めることが出来ると確信しています。

あいさつの心得
あいさつにも色々なポイントがあります。
特に私がやっていた剣道は「礼に始まり礼に終わる」とよく言われています。これは,剣道の精神のあり方で、試合においては作法を守り、また相手への敬意を示すことが何よりも重んじられるべきであるということの表現でもあり、礼儀・礼節をもって試合に臨むことは勝敗よりも重要であるという考え方です。仕事においても「あいさつで始まりあいさつで終わる」と言うのがあたり前であり、さくらグループのあいさつ方針でもあるように、朝のあいさつをしっかり出来る人間は、その日の作業もしっかりとこなせる。帰りのあいさつをしっかりできる人間は、その日を振り返り次の行動を考え、翌日の変化にも対応できる事だと思っています。
最後に
私事ですが昨年11月末にくも膜下出血(破裂脳動脈瘤)を発症してしまいました。くも膜下出血が一度起こると、約半数の人間が命を落とすか、社会復帰をするのが困難なほどの障害を負ってしまう重い病気の一つでもあります。障害なく回復できる人は約4分の1で、そのような病気にかかってしまったにも関わらず、奇跡的にもその25%の確率で障害なく社会復帰することが出来ました。
入院中、色々な方々にご心配とご迷惑をお掛けしてしまった事をお詫び申し上げます。今思えば普段から不摂生な生活を十数年も繰り返していたことが原因であり、特に暴飲暴食や塩分の高い食事を毎日のように繰り返し行っていたことが、この結果に繋がってしまった事だと深く反省しております。今後健康管理に十分気を配り、健康維持で来るよう大好きなお酒の回数を減し、塩分の高い食事にも注意していきたいと思います。又、部下の健康管理にも気を配り作業負担を減らす努力もして行かなければならないと感じました。
以上になります。最後まで読んで頂きありがとうございます。
横浜工場 製造部 小林 光司
