コラム サクラみらいポケット

今を守り、未来を創る - 塚本

更新日:

社員の皆さん

ご自身はもとより、ご家族、ご友人が生活の不自由や子供が学校にいけないことへの対処等大なり小なり影響を受けていることにまずはお見舞い申し上げます。

また、このような状況下、社の活動に積極的に、前向きにご協力くださり、本当にありがとうございます。感染リスクを防止しながらの仕事は思うように行かないこともあるかと思いますが、まずは皆さんが感染しないことを第一として行動してください。

そのことは、切にお願いしたいと思います。

感染爆発もある程度収束し、世界は動きだしました。対処薬も候補がいくつか報告されるなど明るい兆しが見えつつも、コロナはいまだすぐそこにおり、ご存知の通り、コロナリスクは今しばらく続くものと思われます。

コロナが人類にもたらしたもの

「先の見えない不安」人にとって一番といっていいくらい辛いものですよね。

そういう意味で、コロナは人の「メンタル」に作用し、大打撃を与えました。

ITに物事のほとんどが置き換えられるこの先進的な世界が、ナノミクロンの有機物にここまで脅かされるのは何とも皮肉です。

今後の我々の世界は、ウイズコロナ。コロナとどう向き合い、生活(仕事を含む)を営むのか。それを考えなくてはなりません。

コロナとの向き合い方

「先の見えない不安」にとらわれたとき、一般的に身を縮め、おとなしく、嵐が過ぎ去るのを待つという行動をとり勝ちです。

しかし、この方法は感染拡大防止という点においては程度の有効性はあるものの生活(メンタル経済活動等)を破壊することになったのは、前述の通りです。

よって、手段は一つ「攻める」です。

まずは「健康」感染予防です。

敵(コロナ)をよく知り、対策を行う。

会社は皆さんが感染しないために取れるすべての処置を行うことを約束しますが皆さんも、他者に対策をゆだねるのではなく、自ら積極的に対策を行ってください。三密を避け、マスクをし、定期的にうがいをし、共有部に触れる度に手洗、アルコール洗浄を行う。(コロナは外側が脂で出来ているため、石鹸やアルコールで破壊されるそうです)

実施していない仲間がいたら実施を促してください。対策が不十分な箇所や状況を発見したら積極的に打ち上げてください。

自分が感染しないことが大切な人を守る第一歩になります。

「仕事」

コロナ不況は弊社の生産活動にも影響を及ぼしていますが、生き残るためにはやはり「攻め」なければなりません。

では、どう攻めるか。

キーワードは、「マーケットから必要とされ続ける」ことです。

マーケットのニーズは変化しています。

我々がしなくてはいけないことは

  1. 現行工程を改善し続ける(QCDS)
  2. 時代が求める新たなサービス(表面処理)を提供する

当たり前のことを言っていますが、自分の仕事に当てはめたとき、必ずしもピンとこないかもしれませんので具体的に申しますと

① 現行工程を改善し続ける

各セクションには、「目的・目標」の年度計画があります。これらは、マーケットから必要とされるための具体的指針です。

一時的に仕事が減り、時間的余裕があった場合は、「前倒しにしてやる!」「追加でやってやる!」くらいの勢いで、上長の指示に従って積極的に推進してください。

② 時代にあった新たなサービス

樹脂と金属の強固な接合技術(技術担当 笠原)

金属の表面を薬品で荒らし(エッチングといいます)、溶けた樹脂を流し込むことで強固な接着を生み出します。すべての産業において部品の軽量化はニーズが高く、樹脂の活用は必須です。強度が必要な箇所は金属と樹脂の接合部品が多く使われることになり、今後の成長が確実な処理です。また、同処理は、表面にミクロの空洞を形成し表面積が増大するため、放熱という機能も期待できます。

現在、手動ながら量産案件が流動、試作に至っては、ほぼひっきりなしです。

写真は「テスラモーター」コネクト部品

樹脂めっき(技術担当 関 那須)

樹脂へのめっきは身近に多くみられ、海外勢や国内の大手がシェアを占めている反面、材料によって前処理が異なるため、彼らが手を出さない、ニッチで高付加価値な製品がたくさんあります。(特殊樹脂の電磁波シールド等)

我々は、そこを狙って量産を始め、4年が経過しています。

非常にデリケートでセンシティブな処理ですが、ノウハウも身に付き、歩留まりも大幅に向上しました。

昨年は、その技術をベースに携帯電話の画面製作に携わり、他社への技術供与という形で大きな収益を上げた技術です。(小林課長も尽力)

上記は、完成品(有機EL用蒸着マスク)

米沢にて

製品を電子顕微鏡で評価中

蒸着めっき(協力会社との提携 担当 長谷川)

樹脂材の装飾方法として、上記以外に「蒸着」という手法があります。

(最近の車のエンブレムはこの技術が多い)

蒸着は、樹脂に金属光沢を与えるほか、塗装による着色が可能で、装飾に多様性を持たせるのが容易です。

現在、量産で鉄道会社の自動改札機の装飾品を処理しています。

将来的には、機能蒸着(電磁波シールドとは逆の性能、金属で覆いながら電磁波を通す機能(車の安全装置(ミリ波レーダー)などに活用されています)への展開を考えています。

写真は、阪急電鉄梅田駅改札

その他 ①

横浜の2Fの遊休バレルラインにニッケル亜鉛めっきを導入予定です。

ニッケル亜鉛は、世界的に広く活用されているものの、日本国内ではグローバル価格の3倍以上と高額なために、伸び悩んでいる処理です。

今回、同処理のリーディングカンパニーと手を組んで、年度内に立ち上げを予定しています。製造費はグローバル価格に耐えられるもので国内のライバル会社を完全駆逐できるものと確信しています

その他 ②

コロナウイルスは今しばらく世界に存在し、人々の衛生意識や習慣を変えていくと考えられます。コロナは2次感染(感染者がふれたものからの感染)することが知られており、コロナウイルスが生存できない抗菌皮膜はニーズがあると思われます。そこで、銅めっきと光酸化技術でコロナの抗菌コートが出来るのではないかと検討を進めています。

エレベーターのボタン、ドアノブ等

 

上記の一部は技術部で練り上げられた後、皆さんが運用するお仕事になります。営業と技術で必ず未来の柱に育て上げ、皆さんにリレーしていきます

 

今を守り、未来を創る。

皆さんで力を合わせ、周りを助けていけば乗り越えられないものはありません。

元気を出して、みんなで前に進みましょう。

-コラム, サクラみらいポケット
-

Copyright© Challenger's Voice , 2025 All Rights Reserved Powered by STINGER.