みんなの広場 読書レポート

「チーズはどこへ消えた? - スペンサー・ジョンソン」- 三田

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はじめに私は自己啓発本が苦手です。“この場合はこうしましょう”、まるで取扱説明書のようで退屈に感じるからです。そんな私でも夢中で読んだストーリー仕立ての一冊が、スペンサー・ジョンソンの「チーズはどこへ消えた?」です。本作は全91ページと短く、1時間もかからない程度で読み切れるボリュームです。登場人物は迷路でチーズを探し求める2匹のネズミと2人の小人。まるで童話のようですがその内容はシンプルかつ哲学的です。

物語はみんなで見つけたはずのチーズがある日消えたところから動き出します。 ネズミらは新しいチーズを探しに行きますが、小人たちはチーズが戻って来るかも知れない期待を捨てられず、現状分析にうつつを抜かします。しかし、ついに1人の小人も新しいチーズを探す決心をして旅立ち、小人たちの中でも選択が分かれ始めます。

本作での”チーズ”は、ただの食べ物ではなく、“人生において私たちが追い求めるもの”のシンボルとして書かれています。人によっては仕事でのやりがい、ビジネスにおいての売上、人間関係では相手への愛情などに当たるでしょう。本作から自身が身につけるべきと感じたポイントは以下3点です。

・変化に対応するマルチタスク力
・自ら動き、発見する力
・変化を楽しむ

特に3点目に挙げた、楽しむことは簡単なようで非常に難しいと感じました。変化に対する恐怖心や戸惑いを、完全に打ち消すことは困難だからです。しかし「恐怖心がなかったらどう行動するだろう」と一度考えて選択の幅を広げたいです。

最後に私が何度も読み直した文がこちらです。「人は考えが変わると行動が変わるのだ。
変化は害を与えるものだと考え、それに抗う人もいる。だが、新しいチーズをみつけられれば変化を受け入れられるようになる、と考えることもできる。すべて、どう考えるかにかかっているのだ。」。

横浜工場 業務課 三田

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