サクラみらいポケット

会社の宝は人なり

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さくらに入って30年

私がさくらGSに入社して30年。

入社した当初、今は無きポリシール事業部の処理から、亜鉛吊るし、電気ニッケル、無電解ニッケル、スズ半田鍍金と半年から1年で各ラインを勉強させてもらった記憶があります。

当時先輩からの教育は見て覚えて盗めといわれ、決して教えてはくれませんでした。

 

新たな事を覚える楽しみ

覚えた仕事の内容としては、段取りから製品を処理する流し方、薬品補給管理、設備メンテナンスまで一通り毎日作業をしながら、また失敗をして覚える日々でありました。

しかし必死に覚える毎日で、何時しかめっき処理する行為に不思議と興味がわいてくるようになり、薬剤メーカーに直接解らないことなど質問をし、知識を得て実践をし、自分のスキルを磨いていた時代ですごく楽しかったように思えます。

何故そう思えたか。

  1. 先輩などに言われないで自分から行動をしていた
  2. 解らない事を放置せず自分から調べ、また知識がある人に聞きスキルを上げていた
  3. 解らない事が解るようになると次が知りたくなり行動していた
  4. 先輩はうるさかったが黙ってやらせてくれた事。

今で言えば自律型社員だったのかもしれません。

 

失敗から学ぶ

また、いい事ばかりでもなく、失敗のエピソードとしては、電気ニッケルめっき処理工程の中で銅めっき処理があり、その濾過機(ろかき)メンテナンスをしている際、バルブの開け閉めの順番を間違えて、銅めっき液を濾過機から噴水のように溢(あふ)れさせてしまった事です。

銅めっきの液と言えばシアン液を使用しているので非常に危険な液の為、目に入ったり、飲んだりすると大きな事故につながる事から、先輩からすごい勢いで怒られた記憶が今でも忘れられません。

現在の管理から言えば手順書を見て作業すれば失敗はしなかったと思います。

 

 

人材を確保するということ

今思えば当時も、当然ながら決して作業者の余裕もなく、ギリギリの人員で1名でも休めば間接部門や工場長含め役職者が現場に入り生産していた時代でもありました。

また求人募集をしても製造業で3K(危険・キツイ・汚い)である事から中々人が入ってこない時代で、当時は親子・親戚関係や身近な仲の良い、関係の深い人を誘い社員になってもらうのが精一杯でありました。

そんな背景を考えると、当時も多能化社員を1人でも多く増やす為に、若い人が入ると人材育成に力を入れていた事が見受けられた時代でもありました。

それでは今現在はどうかと考えると、少子高齢化が進む中、やはり人材確保が難しい時代でもあります。

現在はベトナム人実習生・派遣社員・パート社員を雇用して切り盛りしているのが現状で、今後の事を考えると

  1. さらなる少子高齢化
  2. 生産拠点の海外現地生産化
  3. 電気自動車のシェア拡大

等の製造業界の変革が進み、コスト競争もさらに激化してくる事が予想されます。

 

自分でやりたい!!って思うこと

そんな中、なにが必要と考えると、一人でも多くの社員が一つの事をやれるだけではなく現状ライン以外の作業や、製造ライン以外の営業業務や品管作業が出来るようになると、とても良い会社になると思っております。

それは何故か。

例えば業務の仕事をしている人が、製造ラインの事を解っていれば、その場で納期・相談事の回答が出来る。

また品質の事が解っていて、その場である程度答える事が出来れば1ストップでお客様にお答えする事ができ、満足度UPに繋がります。

何が言いたいかと言えば、1ストップでお客様にお答えが出来ないことはお客様の不満足につながり、また、いちいち各部署に回して聞かなければ解決できないというのは時間がかかる…など人の手がかかり不効率が生まれる。

また、それってどうでしょう。

今、与えられている仕事だけをやることは面白いでしょうか?

私が入社してがむしゃらに働いていた当時を思い浮かべると決してそうではなかった。

自分でこうしたい、こうやりたいと思って行動をしていた。

また趣味でもそうだと思います。

自分がやりたいと思わなければ決して行動に移さないと思います。

 

今現在会社では真木社長を中心に管理職から総合職初級社員まで研修を通して、普段のルーチン業務では学べない所をスキルUP教育で実施しています。

30年前を思い浮かべて考えるとすごい事だと思います。

当時だとそんな暇があるなら作業しろと言われている事でしょう。笑

そういった意味でも、社長自ら人材育成に力を注いで行動している姿を見て、我々もその思いに応えていかなければならないと思います。

 

最後に

会社も100周年を目指す上であらゆる逆境・困難があると思いますが、今現在活動している目的目標を軸にPDCAを回し、無駄を排除し、利益を伸ばす活動を実践し一歩一歩確実に前へ進み、全社員が一丸となって行動する事が大切であると感じていますが、そんな中でもやはり社員全員が何時も元気で楽しく仕事をする姿が大切だと思います。

最後になりますが、私自身多能化社員を今後増やしていける環境作りの一端を担えればと思っております。

そういった意味でも、行動理念の一つ『永久的挑戦と成長』を目指した私自身であり続けて行きたいと思います。

以上となります。最後まで読んで頂き、ありがとうございます。

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