コラム サクラみらいポケット

それ、10年後にまだありますか? - 西川

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「14年目かぁ・・・」そんな風に自分の入社した頃の事を思い出す事がある。学校を卒業して社会人として親元から離れ、自力で生活をし始めたのが16年前、それを考えるとさくらGSで働くということは私の自立人生の殆どを占めているわけだ。

当初品質管理課として配属され、現東京工場で働き始めたのだが、品質管理って何をする部署なのか、自分の仕事は何なのかわけも分からず、ただ目の前に降って湧いてくる沢山の仕事の片づけに右往左往していた。今という位置から当時を考えれば酷いもので、異品混入、リード線染み、バレル斑点、その他もろもろ上げだしたら切りが無い・・・。ひどい時は「タバコが混入してるんですが!」、「めっき処理されてないんですが!」「選別してもらったのに異品が入っているのですが!」ワーワーギャーギャー、毎日毎日お客さんからの問い合わせの電話を受け、ある時は徹夜をして対応し、そんな苦い記憶が沸き上がってくる、正直しんどかった。

14年という時を経て今と当時を比較してみると品質はもの凄く変わった、良くなったと思う。さんざん悩まされていた上記の様な苦情はほぼ無く撲滅しているのである。いやむしろ同じ状況であったら会社の存続すら危なかったかもしれない。よくテレビの脳トレで写真の一部が時間を掛けてゆっくり変化しその場所を当てる問題があるがあれに近いものがある。1日1日の単位での変化はものすごく小さい為、当事者本人はその変化に気づけないのだが、その前後で見直すと明らかに大きく変化しているのである。

振り返れば14年前と現在では自分の仕事内容も環境も大きく変化している。皆さんは入社した当時と今を比較してどうですか?きっと多かれ少なかれ変わっている部分があるはずです。当たり前であった仕事が無くなっていたり、新たに担当する事になった仕事があったり、まったく別の工場やライン、人と作業をするようになっていたり。目まぐるしく変わる環境の変化に対応してきたからこそ今ここで仕事をしこのコラムを読んでいるのだとは思いますが。

では、皆さんこの先10年後に起こる環境の変化に対応する準備はできてますか?10年前と同じ様な変化がこれから先も間違いなく起こるのです。自分も含め殆どの人は「う~~ん」と考え込んでしまうと思います。そうです、想像がつかないからです。難しいですね。

でも変化へ対応する為の準備運動は何も想像が難しくても出来る物だと私は思っています。それは、自分とは一見関係の無い仕事やプライベートでの出来事や人に沢山触れる機会を設けてみる事だと思います。そういった行動をしていると自然とその人の中に多様性が生まれてきます。多様性があれば環境の変化にも柔軟に適合し苦も無く何事もなかった様に生き残っていけると思います。あ~これは、ダーウィンの進化論とどこか似てますね。

この先続く未来、働き方は間違い無く大きく変わると思います。今話題のAI(人工知能)も必ず入ってくると思います。「いやいやそんな馬鹿な」と思う人もいると思います。でも振り返ってみてください、自分が小さい時に想像しかできなかった物が今や実物として目の前にゴロゴロ当たり前の様に転がってはいませんか?音楽を好きな時にダウンロードしてワイヤレスイヤホンで聞く、ゲームをオンラインで世界を相手に対戦する、自分の位置情報をGPSで把握し目的地までの道順・写真・口コミを得る、写真を撮影したらその場で見る・消す・加工する・送る・・・。

その変化で無くなっていった仕事も沢山あると思います。今、自分が当たり前の様にやっている目の前の仕事が数年後には無くなっているかもしれません。怖いですね。でも、それは終わりではありません、新しい仕事の始まりにもなると思います。そんな環境の変化に柔軟に適応し進化し続ける自分ひいては組織である為に、今一度自身の仕事の仕方や行動特性について見つめ直す時間をたまに作り、今からでも多様性を広げていく準備運動を始めておくと良いのかもしれません(もちろん私自身もですが)。

三井不動産のCMスーパーな人(うちの子供達が好きなCM)

いいCMですね。Bethechangeは回りを変えるというわけではなく、自分が変化になる。そして回りを変化させていくといった意味であると個人的に解釈しています。

~生きてく力~

プライベートで入社時と今とで変わった点といえば、私には子供が2人いる。7歳の女の子と5歳の息子である。

彼らには想像力豊かな柔軟な考え方を持つ感性豊かな子に育ってもらいたいと思っている。感性を育てるには人により色々やり方あるとは思いますが、私は子供の時に自然を通じて磨くのが1番良いと思っており、できるだけそういった場を設けているつもりである。畑での種まきや収穫、山でのスキー、スノーボード、潮干狩り、川遊び、虫取り、釣り・・・。

中でもキャンプやバーベキューは家族全員の趣味の一つであり機会があれば良く行きます。そういった場で父親として私が教えられる事については遊びを通じて体で体験させているつもりである。詳しい内容は文面の都合から書きませんが、彼らには先に述べた環境の変化にも対応できる「時代を生きてく力」の基盤を今からでも養っていって欲しいと父として強く願っています。

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