
急がば回れ・・・
リスクのある近道より遠回りだけど安全で確実な道を選ぶほうが得策だという意味のことわざ。
私生活や仕事の中でも「急がば回れ」を意識し行動すればミスは防げる。
自身の経験の中での失敗例として・・・
- 時間に遅れそうで車を飛ばすとスピード違反で捕まり余計に時間が掛かったり。で、当然切符を切られ余計な出費で頭を抱えたり。
- 電気系統の設備トラブル対応時、電源( ブレーカー)を切る手間を惜しんで始めたので配線を触った瞬間にビリビリッ!ときたり。 外した配線同士が接触しボンッ!と小爆発したり。
- 稼働後、めっき液の亜鉛濃度の分析を数日サボり、処理品の外観不良が発生。亜鉛濃度の分析をした結果、管理値を大幅にオーバーしており、夜中にめっき液の半更新をすることに。また、再処理も行い顧客や他部署に大迷惑をかけたり。

早く着きたい。早く直して再稼働したい。早く終わらせたい。さまざまな「早く」は効率が良いように思われます。
「早く」を優先することでアセリも生まれ、横着をしたくもなります。
その結果失敗→またイチからやり直し→余計な時間(出費を含む)。
失敗例として挙げたものの他にも、楽をしようとして余計に大変なことになったことはあります。
どうすれば一番早くなるかしっかりと段取りを考え行動したほうが全然、楽。
仕事での失敗は、めんどくさい
- まず周りに( 特に上司)怒られる。
- 謝罪する
- 原因を解明する
- その後、再発防止を考える
スゴク落ち込むという段階が入る人もいるかもしれません。
しかし、めんどくさいのは①と②だけで、③と④に取り組むことで自分自身の成長につながります。
本を読んだり、分からないことを調べたりして知識を詰め込むだけの成長はゴールに向かって直線的で早いですが、失敗してから学び成長した人のほうが部下後輩教育の場面で細かなフォローが出来るのでは。
失敗を成長へとつなげることが出来れば、その失敗は成功のひとつになりますが、出来れば失敗はしたくないのが人間。
ゆっくり正確に仕上げたほうが、失敗ややり直しが少なく結果的に早く終わることが出来ます。
つまり「急がば回れ」は横着して、近道を優先し、タイミングを早めてアセることを戒めています。
全体に目を向け、周りに気をつかうことが出来、時間に余裕を持って行動することが成長への近道ではないでしょうか。

最後に
これを読んで、何か行動を起こそうとするとき「急がば回れ」を思い出し、行動し、成長を実感してくれれば、この短いコラムを一日かけて考え、書き上げた甲斐があります。
川崎工場 製造部 山本 憲一郎