コラム サクラみらいポケット

「仕事」について

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皆さん

毎日のお仕事、本当にお疲れ様です。コラムを書くにあたって話してみたいことはいくつかありますが、今回は「仕事」について、考えてみたいと思います。

とは言っても私自身、何か結論づいたものを持ち合わせているわけではなく、迷い、試行錯誤している日々ですから、「ふーん」程度に気軽によんでいただければありがたいです。

 

まずは、社会人スタートから、、、、

私が社会に出たのはバブル経済崩壊直後。就職難の時代です。

私は新聞社を就職先として希望していました。大した努力もせず、「なりたい」「憧れ」だけの活動に当然結果はついてこず、紆余曲折の末、大田区の部品製造会社に就職しました。

営業職との約束で入社したのですが、頂いた辞令は

「品質管理」※1年間 とよくわからない記載

約束が違う!地味!クレーム処理係!

頭の中はネガティブワード満載でした。

やりたい仕事につけず、生活のため!でも、みんなそんなものだと受け止めました。

指示されたことを行い、8-17時会社にいて、お金を頂き、余暇を好きなことに使う。そのことに何の疑問も持ちませんでした。

仕事に慣れるまでは、やはり必死で、時間があっという間にすぎたのですが、しばらくすると、

あと〇時間で上がりだ。上がったら〇〇しよう。

あと〇日で週末だ。週末には○○ちゃんとどこへ行こうか?

 

このころから、仕事がつまらなくなり、

この仕事(品質管理)は本来私の仕事ではなく、仮の仕事。やったこともない「営業」が私の本来の仕事であり「ここではないどこか」に私の居場所とやりがいがある。あと半年で、営業になれる!

と思うことで自分を納得させていたように思います。


半年後、、、

結果、私は品質管理部で楽しく?真剣に仕事をしていました。

きっかけは、上司に仕事のやる気を問われたこと。

すごい顔をして怒鳴るタイプの上司でした。

(さくらでも古株の方ならご存知。とても怖くて有名です( ´∀` ))

 

以下に覚えている限りの問答

 

「なんで働いている? え?食べてかなきゃいけないんで。食べるためには稼がなきゃいけないでしょう。だから働かなきゃいけないでしょう。」」

「フーン、しなきゃいけないばっかりだな。お前みたいなやつが~しなきゃだけでやっていけるようには思えんが。そこまで責任感あるか?フン」

「カチン!俺だってやりたくてやってんじゃないっすよ。仕方なしに品管やってるんですよ。本来なら営業のはずです。」

「は?バッキャーロー!ふざけんじゃねー!あrひjrhsりjhsjrはjhれじゃ」

まあ、まともな上司と部下の会話ではなく、今思うと恥ずかしく、申し訳ない限りですが、落ち着いたころ、上司はただ「働かなければならない」だけでは「働く意味」は見つけられない。働くとは「お金と何か」だ!とおっしゃいました。

何か?うーん。そもそも部長(上司)は、品質管理をやりたいんですか?

やりたい仕事だ!

明確にはっきり答えられました。売り言葉に買い言葉でしたが普段の上司の仕事ぶりからそこにウソはないと私にはわかっていました。

ただ、ここで皆さんに伺いのですが、クレーム係をやりたい!っていきなり思う人いるでしょうか?

ゼロとは言いませんが、少ないように思います。

最初は嫌でも、「何か」があるかもしれないと漠然と思ったことを覚えています。

そこからかは、多少、身が入ったように思います。正確に覚えていませんが、目の前に向き合うきっかけになったのは間違いありません。

自分で言うのもなんですが、品質管理は大変な仕事です。

特にクレーム処理は、基本、先様が「怒って」いる状態からのスタートです。

問題を起こした後の対応ですから、なにを言っても懐疑的です。この否定がくじけます。A3用紙にびっしりと小さな文字を徹夜で書いても数行読んだだけで、ダメだしをされることが多々ありました。悔しくて、恥ずかしながら涙もでました。ただ、これを乗り越え、理解を頂けると信頼に代わります。不思議なことに何の問題もなかった時より信頼を頂けるのです。客先に信頼を得られると社内でもあてにされることが増え、仕事のやりがいを得、結局退職までの8年間、品質管理の仕事をしました。

その時の私の何かは

「人から必要とされ、役に立ち、ほめられたかった」のだと思います。

仕事とは 「働くことがお金を稼ぐ手段にすぎない時、それはただの労働である。働くことがお金を得る手段だけではない時、働くことそのものの中に喜びや生き甲斐、自分の人生の目的を込められるとき、それは仕事になる」と言われます。

お金

+「なにか」

私は運が良かったのか、若いうちにきっかけを得て、仕事に目的を込めることが出来ました。

この「なにか」は人によって違うかもしれません。もし、見いだせない人、あきらめている人がいたら探す努力をしてください。

さくらGSに人生の目的を込めようと入社して20年弱。

まだ道半ばですが、仕事を通してまだ、「なにか」を探し続けています。

さくらGS 塚本 泰三

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